手作りミサンガに守られた話


小学生の頃、ミサンガが流行っていました。
糸を編んで、ブレスレットにしたり、ストラップを作ったり。
そしてその糸が切れた時に願い事が叶う。

 
子供ながらにロマンチックだなと思っていて信じていました。
 
しかし、私は不器用なので編むことは難しかったのです。
友人が遊び感覚で作ってくれました。
それも、給食で使ったストローの袋で。
 
遊び感覚満載のミサンガを喜んでつけていた私。
このミサンガが切れたら、何が起こるんだろう、ワクワク。
 
その日の夜、家族で家具屋さんに行きました。
 
じゅうたん売り場を通り過ぎた時にミサンガが切れました。
 
「あ、切れた。。」
 
そう思った時、私の後ろのじゅうたんが全部倒れました。
 
「ウソやん、こわ。」
 
おそらく通ってる途中に倒れてきていたら、私はじゅうたんの下敷きになっていたと思います。
 
ロマンチックなことは起こらなかったけれど、確実に守られていると感じた日。
 
手作りお守りはたとえ材料が安くても意味があると感じた思い出です。
 
 

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